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2026年3月24日  |  内装

2026年に知っておくべき4つのインテリアデザイントレンド


Carter Hartong

本記事は、2025年12月11日に米国本社のNewsRoomに掲載された「4 INTERIOR DESIGN TRENDS IN 2026 YOU SHOULD KNOW」の完訳です。日本独自の加筆、修正を含みます。

 

新年は、インテリアデザインに新たな可能性をもたらします。地球の未来を念頭に置きながら、洗練された計画を立て、空間を最大限に活用する新たなインテリアデザインへの挑戦のチャンスです。

現在のインテリア業界を形づくっている最も重要な4つのトレンド、柔軟な空間、サステナビリティ、エンボディドカーボンの算定、バイオフィリックデザインを見ていきます。

利用者や用途に合わせて自在に変化する柔軟な空間

柔軟性は、もはや単なる利点ではなく、今の時代ではデザインにおける必須条件です。

パンデミック後の変化によって、商業空間や住宅空間の捉え方は大きく変わりました。例えば、オフィスの面積が縮小することで、複数の用途に対応できるようレイアウトを調整する必要が生じるかもしれません。朝は会議室として設計した空間が、昼にはラウンジとして、そして午後にはクリエイティブな会話の場として機能する必要があります。

住宅のプロジェクトでは、リビングルームをホームオフィスに変えられるようにしたり、地下室をエンタテインメントスペースとホームジムの両方に使えるように設計することを求められるケースが増えていくでしょう。 

このような柔軟な空間をつくるためには、モジュール式の家具や可動式の仕切り、工夫された収納ソリューションを優先的に取り入れ、さまざまな使い方の選択肢を確保することが重要です。プロジェクトごとに家庭やオフィスでの生活の意味を再構築する機会があり、柔軟な設計を取り入れることで、デザインは設計者やデザイナー自身の成長とともに進化し続けることができます。

flexible interiors

デザインの新たな基準としてのサステナビリティ

クライアント、またはクライアントが属する地域の法規制により、よりサステナブルなソリューションを求める傾向にあります。

クライアントの要望や認証の取得を目的とした環境に配慮したデザインを進める場合、建物の運用方法、エネルギー使用量、そしてサステナブルな素材の採用について検討を求められることがあります。

完成した時点のデザインが、どれだけ「環境に優しいか」ということだけが重要ではありません。運用効率、メンテナンス性、そして将来のニーズへの適応力を考慮し、空間が長期的にどのように機能し続けるかも見据える必要があります。例えば、François Lévy Architecture + Interiors PLLC では、St. John’s Episcopal Church(下の写真)向けに環境的に強靭なデザインを設計する際、「現在のニーズと、将来のニーズに対応できるよう建物を再構築する方法の両方」を考慮しました。

sustainable interiors

画像提供:François Lévy Architecture + Interiors PLLC

今年、そしてこれから先の時代において、デザイナーはサステナビリティを総合的なアプローチとして捉えるようになるでしょう。空気の質から生物多様性に至るまで、あらゆる選択を「成長と持続的な価値」というストーリーの一部として位置づけます。プロジェクトの将来を見据えるということは、初期のデザインを超えて、いかにサステナビリティを不可欠な要素として維持していくかを考えることでもあります。

インテリアにおけるエンボディドカーボンの算定

エンボディドカーボンの算定を行うことで、サステナビリティへの取り組みをさらに進めることができます。仕上げ材、家具、設備(一般的に FF&E と呼ばれる要素)は、プロジェクト全体のカーボンプロファイルに大きな影響を与える可能性があります。Vectorworks Architect の サステナビリティダッシュボード のようなツールを使えば、プロジェクトの環境パフォーマンスについてリアルタイムにフィードバックを得ることができます。

sustainability dasboard

サステナビリティダッシュボードは、設計モデルから直接データを自動的に集計し、エンボディドカーボンを追跡します。これにより、照明器具やソファなどを確定する前に、十分な情報に基づいた選択をすることができます。空間内のすべての要素について、製造や輸送から最終的な再利用・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を考慮することは、透明性が高く責任あるデザインへの転換の一翼を担うことを意味します。

日常の空間に自然を取り込む

最後に挙げるのは、バイオフィリックデザインです。この理念は、屋内と屋外の境界をあいまいにし、創り出す空間がより自然と深くつながって感じられるようにすることを目的としています。植物や自然素材の仕上げを後から加える要素として扱うのではなく、このトレンドは、自然光、緑、眺望、そして自然素材をインテリアの基本的な構成要素として考えることを促しています。

その影響は、美観の領域をはるかに超えています。バイオフィリックなインテリアはストレスを軽減し、気分を向上させる効果があります。そのため、このアプローチは職場や学校、ホスピタリティ施設、さらには医療施設でも注目を集めています。

biophilic design

画像提供:i29

自らの創造的なビジョンを前進させよう

Vectorworks Architect 評価版で、インテリアデザインのトレンドを探ってみましょう。

Vectorworks 評価版

掲載画像提供:GDP Architects DN BHD・Adaptus Design System SDN BHD