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2026年3月24日  |  エンタテインメント

2026年に知っておくべきエンタテインメントデザインの6つのトレンド


Carter Hartong

本記事は、2025年12月12日に米国本社のNewsRoomに掲載された「6 ENTERTAINMENT DESIGN TRENDS IN 2026 YOU SHOULD KNOW」の完訳です。日本独自の加筆、修正を含みます。


2026年は、イノベーションを軸に、生産性・創造性・観客との関わりが一段と高まるデザインの時代が本格的に始まる年です。

エンタテインメントデザインの業界は無限の可能性に満ちあふれ、常に進化を遂げながら、より深いつながりと記憶に残る体験を生み出しています。では今年、そしてこれからの時代にエンタテインメントデザインを形づくるトレンドとは何なのでしょうか?

サステナブルなデザインの選択とプロセス

より多くの会場や地域社会がサステナブルなイベントを求める中、企業もカーボンオフセットなど、気候への配慮を意識した取り組みを推進しています。チケット1枚の販売ごとに木を植える取り組みや、地域の環境団体との連携などに見られるように、このような動きは環境に対する意識の高まりを反映しています。

トラックへの積み込みやその他の物流プロセスなどは、建築家や現場設計者がVectorworksの「エンボディドカーボン計算ツール(VECC)」を使用して行うのと同じ方法で評価することができます。これにより、どの部分を調整すればカーボンフットプリントを削減できるかを特定でき、サステナブルな判断をより容易に行えるようになります。

省エネルギー照明、特にLEDは、依然として人気のある改善策です。実際 Vectorworksの調査によると、デザイン業界の専門家の64%が、クライアントから省エネルギー照明を積極的に求められていると回答しています。

大胆なLEDウォールと没入型デザイン

省エネルギー照明への移行に伴い、LEDウォールは没入感とインタラクティブ性のあるイベント空間をつくり出すうえでの基軸となっています。これらのウォールは鮮やかな映像とダイナミックなストーリーテリングで観客を魅了し、プロジェクトのデザイン性を高めています。

曲面型でモジュール式のLEDウォールは、まったく新しい次元を創造し、音楽会場でのライブパフォーマンスから体験型の展示まで、イベントのストーリーに合わせて柔軟に変化する空間デザインを可能にします。これらの技術は、単なる背景を超えて観客を魅了し、つながりを生み出すインタラクティブな要素へと進化し、会場を生き生きとした体験空間へと変貌させます。

led video walls

PUBG|Live Legends 提供イメージ

LEDウォールを試してみたい場合は、Vectorworks SpotlightのLEDウォールツールが最適な第一歩となります。このツールを使えば、直線的なウォールはもちろん、複雑な曲線ウォールも作成でき、業界で最も重要かつ成長しているトレンドの一つを活用することができます。また、精密な壁を構築したり、さまざまなパネルタイプを切り替えたり、サイズ、ピクセル解像度、電力、データ要件に関するレポートを数回クリックするだけで生成できます。

LEDビデオウォールは、没入型プロジェクトを創り出す一つの方法にすぎません。観客が作品の世界に没頭するようなユニークな体験には、ビデオプロジェクション、インタラクティブな舞台装置、ストーリー性のある要素など、アーキテインメントプロジェクトで見られるような、その他の要素も含まれます。

デザインアシスタントとしての人工知能(AI)の活用

AIは現代生活の多くの側面を変革しており、この技術はデザイナーの計画やデザインの方法さえも変える可能性を秘めています。展示会のテーマ調査や参加者登録などのプロセスを自動化したり、効率化したりすることができます。

自動化の枠を超えて、AIは鋭い視点を持つアシスタントとしても機能します。例えば、Vectorworks SpotlightのAI Assistant(試用版)は、イベントプロジェクトの、どの段階でもデザインワークフローに関する質問に即座に回答を提供する常時利用可能なリソースです。Vectorworksのコンテンツ専用にトレーニングされたこのツールは、新機能の習得を迅速化し、よりスマートに作業を進め、プロジェクトをスムーズに進行させる手助けをしてくれます。

VectorworksのAI Visualizerも同様に、シンプルなモデルシーンからリアルまたはアーティスティックなビジュアライゼーションを生成し、デザインのスピードを向上させます。これにより、さらなる開発に時間を費やす前に、複数のアプローチをすばやく検討できます。これは、デザイナーの直感を置き換えるのではなく強化するものであり、アイデアの反復作業や、クライアントへの提案をより効率的に進めることができます。

AIを活用することで、日常的な作業から解放され、より豊かな創造性と効率的なイベント運営への道が開かれます。

GISを活用したイベント企画の連携

地理情報システム(GIS)は、イベント会場の計画を、より効率的かつ正確に行うのに役立ちます。GIS機能は本来、地域計画や資源管理プロジェクトで最もよく利用されていますが、観客の動きから緊急時の避難経路に至るまでイベント空間のあらゆる詳細をマッピングし、会場運営を極めて正確に管理することも可能にします。

音楽フェスティバルや野外スポーツイベント、例えば、バージニア州ゲインズビルで開催されたLIV ゴルフトーナメントなどは、ドローンマッピング、ジオリファレンス、そして全体的なGIS統合の優れた活用例であり、よりスムーズな調整と関係者全員にとってのより良い体験につながっています。

ライブイベントの影響力を理解する

技術の進歩によって可能性が広がる中、ライブイベントの影響は、いまやステージ上で起きていることだけにとどまらなくなっています。

ステージ照明から素材の選択に至るまで、あらゆる決定が、より大きな目標や価値観を反映し得るのです。観客により強く焦点を当てるだけでも、地域社会にポジティブな影響を残すイベントを形づくることができます。

イベントのあらゆる部分を注意深く見直し、エンタテインメント性と責任感、そして意義のバランスを取る方法を探ってください。この考え方は、イベントの成功が本当は何を意味するのかを、主催者自身だけでなく、すべての来場者や関わるすべてのパートナーの視点から捉え直すことを促してくれます。

観客視点の体験を創出する

イベントが観客に与える影響を考え始めるのと同じように、観客側からの影響力や“超”パーソナライズ化も拡大しつつあるトレンドです。

例えば、観客の熱量に合わせて照明変化を引き起こすモーションセンサーや、音楽に合わせて光り鼓動するリストバンドなどがあります。観客が投稿したコンテンツにランキングや賞品を取り入れて演出を「ゲーム化」することも、観客に自分がプロジェクトの一員であるように感じさせる効果的な方法です。

これらすべての選択によって、ステージ上とステージ外のすべての人が、ショーと個人的なレベルでつながることができます。

自分自身の創造的ビジョンを前進させる

Vectorworks 評価版で、デザインのトレンドを探ってみましょう。

Vectorworks 評価版

掲載画像提供:Nick Whitehouse, Illuminate Entertainment, Inc.・Ralph Larmann.