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2023年8月4日  |  内装, エンタテインメント, 都市計画/造園, 建築

SketchUpとVectorworksの違い〜基本の構成


小高 雄一郎

7月は、2次元CAD「Jw_cad」とVectorworksの違いについてご紹介しました。 8月は、Jw_cadとは対照的に3Dモデリングソフトの代表格である「SketchUp」にフィーチャーして、Vectorworksとの構成や操作の違いを詳しく解説します。 2つのソフトウエアの違いだけでなく、Vectorworksの基本機能や3Dモデリングについて知りたい方も必見ですよ!

Jw_cadとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

 Jw_cadとVectorworksの違い〜基本の構成

 Jw_cadとVectorworksの違い〜作図・編集

 Jw_cadとVectorworksの違い〜Vectorworksの優位性

SketchUpはその名の通り、3次元空間上でスケッチをするかのように直感的かつ簡単に3Dモデリングを行うことができる、とても素晴らしいソフトウエアです。 しかし、日々進化しているVectorworksも負けてはいません! まずは「基本の構成」の違いについてご紹介し、続いて「作図・編集」「Vectorworksの優位性」と3部構成で連載します。

1. 環境設定

画面まわりや操作方法など、さまざまな環境設定を行うことができます。 初期設定のまま使用しても良いのですが、操作しやすいようにカスタマイズすることで作業の効率化を図ることができます。

まずは環境設定画面の開き方です。

SketchUp :環境設定の開き方がMacとWindowsで異なります。

  • Macの場合:SketchUp>環境設定
  • Windowsの場合:ウインドウ>環境設定

環境設定

Vectorworksツール>オプション>環境設定

環境設定_Vw

Macの場合は、上記以外に Vectorworks>環境設定 からも開くことができます。

SketchUp、Vectorworks共に、 環境設定 ダイアログの左側の項目を切り替えて任意の設定を行います。 続いて、環境設定内で設定できる具体的な内容について見てみましょう。 項目数が多いので、変更すると便利にお使いいただける代表的な設定をご紹介します。

SketchUpアクセシビリティ

アクセシビリティ

軸の色などを希望の色に変更できます。

Vectorworksインタラクティブ>インタラクティブ表示設定

インタラクティブ表示設定

グリッドやカーソルの色、背景色などさまざまな色を変更できます。

SketchUpショートカット

ショートカット

各コマンドを実行する際に使用するショートカットキーを設定することができます。 使用したいコマンドやツールに素早くアクセスできます。

Vectorworks :環境設定ではなく以下の場所で設定します。 ツール>作業画面>現在の作業画面を編集>作業画面の編集 ダイアログ

作業画面の編集

画面上部のタブを切り替えて、メニューコマンドやツールのショートカットキーを設定できます。 ショートカットキータブは、コマンドやツールとは別にVectorworksで使用できる便利な機能のショートカットキーが設定されています。詳しくは こちら

SketchUpテンプレート

テンプレート

ファイル>新規 を選択して新規ファイルを作成する時、自動的に開かれるテンプレートファイルを選択できます。 自身で基本的な情報を設定したファイルを、 ファイル>テンプレートとして保存 コマンドを使用し、テンプレートとして保存することも可能です。

VectorworksDefault.staとして保存

Default.staとして保存

Vectorworksでは、 ファイル>新規>新規に作成 を選択して新規ファイルを作成した場合、「Default.sta」のファイル名で保存したテンプレートファイルを自動的に開きます。

ファイル>テンプレート保存 を実行し、ファイル名を「Default.sta」と設定して保存します。

SketchUp全般

全般

全般の項目で重要なのは、一番上にある自動保存の設定です。 作業に集中しているふとしたタイミングでアプリケーションが強制終了してしまっても、自動保存を有効にしていれば安心です。

Vectorworks自動保存

自動保存

Vectorworksも同じく環境設定ダイアログ内に自動保存の項目があります。 保存のタイミングは、入力した分数毎か、操作毎かを選択でき、さらに元のファイルを上書きするか、コピーを保存するかを選ぶことができます。

SketchUp描画

描画

図形を作図する際のマウス操作や、線ツールで線を連続して作図するかなど、自身の使いやすい操作方法を設定できます。

Vectorworks描画

描画_Vw

Vectorworksも同じく描画内に操作方法の設定項目があります。 同位置に複製されるようにしたり、マウスホイール使用時の動作などを設定します。

2. 画面構成

SketchUpとVectorworksは、各種パレット内にツールが格納されており、画面構成が比較的似ています。

作業画面

それぞれパレットの表示方法やカスタマイズ方法を見てみましょう。

2-1. パレットの表示/非表示

SketchUp表示>ツールパレット

また、 ウインドウ メニューからは各種トレイを表示することができます。

ウインドウ

Vectorworksウインドウ>パレット

2-2. パレットのカスタマイズ

SketchUpでは、ツールパレットそのもののカスタマイズではなく、よく使うツールを ツールバー へ追加することができます。

ツールバー

SketchUp表示>ツールバーをカスタマイズ

ツールバーをカスタマイズ

Vectorworksでは、パレットそのもののカスタマイズや、よく使うツールをまとめた新規パレットなどを作成することができます。

Vectorworksツール>作業画面>現在の作業画面を編集

作業画面の設計

 

Vectoworksでは、よく使う機能をマウスカーソルの近くに表示させて簡単にアクセスできるようにする スマートオプションディスプレイ という機能も搭載されています。
スマートオプションディスプレイについて、詳しくは こちら

 

スマートオプションディスプレイ

3. ビュー

3-1. ビューの切り替え

SketchUpやVectorworksは、高性能な3Dモデリング機能が搭載されています。 そのため、さまざまなビュー(視点)で表示する機能があります。

・ビューの方向

SketchUp : カメラ>標準ビュー

標準ビュー

Vectorworks : ビュー>ビュー

ビュー

・投影方法

SketchUp : カメラ>平行投影 / 遠近法

投影方法

Vectorworks : ビュー>投影方法>垂直投影 / 透視投影

投影方法_Vw

3-2. ビューの移動

・ビューを上下左右に移動

SketcuUpパン表示 ツール (マウス操作の場合:Shiftキーを押しながらマウスホイールを押し込んで動かす)

パン表示ツール

Vectorworksパン ツール (マウス操作の場合:マウスホイールを押し込んで動かす)

パンツール

・ビューを回転

SketchUpオービット ツール (マウス操作の場合:マウスホイールを押し込んで動かす)

オービット

Vectorworksフライオーバー ツール (マウス操作の場合:ctrlキーを押しながらマウスホイールを押し込んで動かす)

フライオーバー

・ビューの拡大縮小

SketchUpズーム ツール (マウス操作の場合:マウスホイールの上下回転)

ズーム

Vectorworks拡大表示 ツール> インタラクティブ モード (マウス操作の場合:マウスホイールの上下回転)

インタラクティブモード

また、3D空間内を歩いて回るようなビューの移動も可能です。

SketchUpウォーク ツール (Shiftキー+ドラッグ:視点を上下左右に移動)

ウォーク

Vectorworksウォークスルー ツール ( エレベーター モード or Shiftキー+ドラッグ:視点を上下に移動 見回し モード or Optionキー+ドラッグ(Mac)/ Altキー+ドラッグ(Win):その場で視点を回転)

ウォークスルー

視点を動かしすぎて位置を見失ってしまったら... 図形全体を画面内に収めるビューに切り替えることができます。

SketchUpカメラ>全体表示

全体表示

Vectorworksビュー>ズーム>図形全体を見る

図形全体を見る

Vectorworksの場合、図形を選択した状態で 図形全体を見る を実行すると、選択中の図形の範囲を画面内に収めるビューに切り替わります。

4. 用紙サイズと縮尺

4-1. 用紙設定

SketchUpファイル>プリンタの設定

プリンタ設定

ファイル>ページ設定

ページ設定

Vectorworksファイル>用紙設定>プリンター設定

用紙設定

4-2. 縮尺

SketchUpファイル>ドキュメント設定

印刷尺度

1:100の縮尺で印刷したい場合は、上の画像のように印刷尺度の「図面上:1mm」、「モデル内:100mm」と設定します。

Vectorworks画面上で右クリック>縮尺 縮尺 ダイアログの選択肢から選ぶか、 用紙の縮尺 から自由な縮率を入力します。レイヤごとに縮尺を設定できます。

縮尺

5. クラス(タグ)

SketchUp 2020から機能の名称が レイヤ から タグ に変更されています。 このタグの機能は、Vectorworksの クラス に近い機能です。

SketchUpウインドウ>タグ にチェックを入れると、 タグ トレイを表示できます。 タグトレイでは、タグの色やタグごとに表示/非表示の設定ができます。

タグトレイ

タグ ツールを使用することで、オブジェクトにタグ付けすることができ、 タグ トレイで設定している色を適用することができます。

1. タグ トレイの タグの色 をクリックして有効にします。

タグの色

2. 任意のタグを選択して、 タグ ツールを選択します。

タグツール

3. 色(タグ)を変更したい図形をクリックします。

タグを適用

どの図形にどのタグが割り当たっているかは、 エンティティ情報 トレイで確認できます。

エンティティ情報

Vectorworksツール>オーガナイザ>クラス タブ

オーガナイザ

例として、面の属性を緑色で設定した「緑」クラスを作成しました。 この緑クラスを図形に割り当てます。

1. クラスを割り当てたい図形を選択します。

2. オブジェクト情報 パレットの クラス のプルダウンから「緑」クラスを選択します。

クラスを変更

また、あらかじめ緑クラスをアクティブにした状態(下図参照)で図形を作成すれば、その図形には最初から緑クラスが割り当たった状態で作成されます。

アクティブクラス

クラスでも、タグと同様に表示/非表示の設定や、面の色だけではなく 属性 パレットで図形ごとに設定する 面の属性線の属性線種 などをクラスでまとめて割り当てることが可能です。

クラスの設定

次回は、具体的な作図や編集方法についてご紹介いたします。 お楽しみに!